市場調査、プレゼン資料、事業計画書 現役経営コンサルタントが代行


時間のかかる調査・資料作成の業務を軽減します

ただの資料作成の代行ではありません。
経営コンサルがゼロベースでより論理的で根拠がある資料を作成し、お客様の課題を解決します。

ベトナムのごみ処理問題

ベトナムでは人口増加、経済発展に伴う生活スタイルの変化、消費の拡大、都市化、工業化といった背景により、廃棄物の発生量が増加している。廃棄物処理インフラの整備が追いつかず、ごみ問題が深刻な社会問題となっている。ベトナムで排出される廃棄物のうち、最も量が多い廃棄物は生活廃棄物であるが、人口増加と都市化を踏まえると、今後さらに量が増加すると考えられる。

生活廃棄物の多くは、埋め立て、もしくは焼却処理されているが、焼却処理はエネルギー回収に再利用可能であり、環境負荷が比較的低いと考えられる。一方収益性の面では、廃棄物発電所は運用・投資コストが高く、収益性が低い等の課題を抱えている。廃棄物の焼却発電を進めるためには、政府による投資支援、融資、税金優遇、電力価格に関する政策やインセンティブが必要である。

ハイフォン市が廃棄物発電所建設プロジェクトを推進

2024年3月末、ハイフォン経済区管理委員会は、廃棄物発電プロジェクトに関して、関連機関に建設推進を要請した。廃棄物を焼却する際に発生する熱を活用した発電技術で、生活廃棄物の処理および発電を行う工場となる。ハイフォン市ハイアン区にあるディンフー廃棄物処理エリアに建設され、提案書の作成が完了次第、プロジェクトは公開入札を経て、投資家が選定される。

これに先立ち、ハイフォン市は2022年7月、廃棄物を焼却して発電する技術を活用した生活廃棄物処理工場の建設に投資するため、議会決議27号を承認している。これにより、環境保護や市民の健康増進、ベトナム電力公社EVNへの電力の追加供給の目標達成を目指している。

廃棄物処理発電プロジェクトは、2つの段階に分かれており、10ヘクタール以上の規模を予定している。第1段階では、1日あたり1,000トンの廃棄物処理能力と約20 MWの発電能力を持ち、企業資本からの約2.5兆ドンの投資が必要である。2025年に建設が完了し、2026年に稼働開始する。第2段階は2030年までに完了し、廃棄物処理能力が1日あたり3,000トンに増強される。

今後の展望

ハイフォン市は、2025年までに、都市部および農村からの全ての生活廃棄物が、素材によって分別されることを目指している。これにより、廃棄物が、建設予定の廃棄物処理発電工場の豊富な原材料となりうる。

ハイフォン市の廃棄物処理発電工場プロジェクト建設予定地
出所:ベトナム現地メディア Báo Thanh Niên

多忙なビジネスパーソンの市場調査、資料作成を経営コンサルが代行します。

市場調査、資料作成(プレゼン資料、事業計画書など)、解決策の提示まで経営コンサルがお客様のビジネスをワンストップで支援します。